1年半働いて思うのですが、トロントでのエンジニアの就労環境は、日本より女性に優しいです。
先日紹介したピリ辛ホットチョコレートの写真です。
今の会社では、少し抜けてこういうものを買いに行けたりします。気分転換したい時など嬉しいです。上司曰く、時間換算で働いているわけではないから、職場にいる時間の多少は関係ないんだそうです。
こんな感じで職場に縛られず、時間の融通が利くということが、育児と仕事の両立に一番助かるなと感じています。
日本でも種々の制度が整備されつつあり、私が勤めていた会社も制度は整っていた方でした。一応フレックスタイム制で、午前10時くらいまでに出社していれば大丈夫(その分遅くまで働くからですが)。ただ上司よりも先に帰りにくい雰囲気がありました。
それが、こちらだと(どうもトロントだけでなく北米全体そんな感じです)、人は人といった感じでさっさと帰ることができます。各自の席が十分な高さのパーティションで区切られ、課長クラスは個室なので、周囲の状況が見えにくいというのも原因の一つであるかもしれませんが、午後6時を過ぎて残る人はかなり少なく、午後7時まで残っていたら、なんだか自分がものすごく働いている人な気分になります。
日本にいた頃は、午前10時出社で午後10時退社の12時間滞在が普通で、それ以降も残業申請をして残ることもありました。同じ業界の同じ職種ながら、以前の会社と今の会社の違いは歴然とあります。
休暇を取るのも、例えば開発のスケジュールが遅れ、ここで抜けると困るなといった状況になっていたとしても、事前申請している休暇は当然の権利だからといった感じで取得できます。その休暇の期間は2週間ということが多いのですが、その長さでも、上司だけでなく周囲も休暇だから仕方ないよねという感じで受け止めてます。
だから、子供関係で早めに帰宅するのも、遅めに出勤するのも、気が楽です。特に日本と違い10から12歳くらいまでは(地域によって違う様ですが)子供だけで登下校させてはいけないことになっているので、子供の下校時間に間に合わなければ大変だという共通認識があるのも助かってます。
私は娘を出産後半年で職場復帰(日本でのことです)しましたが、時短制度を利用し早めに帰らせてもらうことになっていました。が、その時いた部署でその制度を初めて使ったということもあり、時間になったらスパッと帰ることは気持ち的に簡単ではなく、気づいてもらえたらいい出しやすいのですが、そうでない場合は申し訳ない気持ちで保育園のギリギリの時間になってやっと言い出し、ダッシュで帰るということを繰り返していました。
また、会議の時間が午後6時からということも普通にあったので、そうすると出席できなく困っていました。今は技術が進歩してインターネットを介して電話会議に家から参加できるので、日本でも改善されていることはあると思うのですが。
先日、以前本を読んで面白いなと思っていた中央大の竹内教授のブログに、
興味をそそられる記事があるのを見つけました。
他の職場に比べ、電気系エンジニアの職場が女性にとって働きやすいかどうかは、私にはわかりません。他の職場を知らないですし、電気系エンジニアの職場でも、男性に比べると女性は不自由だなと思うことがあったからです(もちろん悪い職場ではなく、面白いところだと思っていますが)。
ですが、電気系のエンジニアが何をしているのか具体的に分からず、女子学生が興味を持てないという指摘は、そうだよなあと思いました。
私自身進路選択時にどんなことをするかわかってなかったのですが、ただ社会に役立つ実践的なことを学びたいと思い、世の中で電気がなくなったら困るから電気のことを勉強しようと、至極単純な理由で電気系を選んだからです。
電気系のエンジニアはこういうことをするんだよ、そのためにこういう勉強を大学でするんだよ、その時小中高で学んだこんなことが役に立つんだよ、という様なことを、いつかどこかで伝えられたらと思うのですが。
[調べた英単語]
constraint → 気兼ね
inconvenience → 不自由
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