買収に伴い私が勤めているカナダ支社の制度変更があり、福利厚生もいい方向に変更することになりました。人数が増えたため、アメリカ本社の人たちと同様に企業年金の制度もできるらしく、少し税金についても知ったほうがいいなと思うようになり、日本とカナダの所得税を比べてみました。
調べると言ってもただカナダ歳入庁と日本国税庁のサイトを見ただけですが、中学校の社会で習った知識くらいしかなかったので、どれも知らないことばかりで新鮮でした。
まず、日本は単純累進税率方式、カナダは超過累進税率方式ということです。カナダの所得税も日本と同じく累進課税だとは知っていましたが、日本と同じように一定額を越えれば全所得に対して税率が上がると思っていました。
ですが、カナダでは一定額を超えた分に対してのみ税率が上がるそうで、最初の45,282ドルに対しては誰でも15%の税率なんだそうです。このため、基準値を超えても税金の増加具合が日本式に比べてなだらかになるそうで、それはいいなと思いました。
ということで、カナダ歳入庁(CRA, Canada. Revenue Agency)のサイトに掲載されていた所得税の税率を書き出してみます。カナダの所得税は、連邦所得税と州所得税の合計になりますが、連邦所得税の税率は
$45,282までが15%
$45,282以上$90,563までが20.5%
$90,563以上$140,388までが26%
$140,388以上$200,000までが29%
$200,000以上が33%
と5段階に分かれています。
これに加えて州税があり、オンタリオ州所得税の税率は
$41,536までが5.05%
$41,536以上$83,075までが9.15%
$83,075以上$150,000までが11.16%
$150,000以上$220,000までが12.16%
$220,000以上が13.16%
と微妙に連邦所得税と額の違う分け方で5段階に分かれています。
対して日本の所得税の税率は国税庁のサイトによると
195万円までは5%
195万円以上330万円までが10%
330万円以上695万円までが20%
695万円以上900万円までが23%
900万円以上1,800万円までが30%
1,800万円以上4,000万円までが33%
4,000万円以上が45%
と7段階です。
実際の相場とは違いますが、年収に関する感覚的としては、1カナダドル=100円と考えていいように思います。日本で年収が1000万円超えるというのと同じ感覚で、年収が1000,00ドル超えるのが1つの目安なんだなあと、就職活動中に他の学生の方と話していて感じたからです。そうすると、思ったほどではないですが、やはりカナダの方が高いようです。
いずれにしろ、どちらでも結構な額です。政府の方々には、是非とも有効に使っていただきたいです。
[調べた英単語]
income tax → 所得税
pension → 年金
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