トロントで出会った英単語を調べました。

2007年夫の転勤でカナダへ引っ越し。2015年トロント大学で2つ目の修士号取得。2016年アナログIC設計者で再就職。トロントの様子がわかり、英単語の勉強にもなるブログが目標です。

2014年9月以前のブログはこちらです。

イリノイ州の州立大学UIUCに行きました。

この春アメリカの大学を数校見学したのですが、その中で息子が進学しなかったけれど、とても素敵だった大学を紹介したいと思います。イリノイ州の州立大学、UIUC(University of Illinois at Urbana-Champaign、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校)に行きました。

その日は1日色々イベントがあり、キャンパスツアーにも参加したのですが、本当に素敵なキャンパスでした。上の写真で少しでも伝わるといいのですが、私が思い描いていたアメリカの大学のイメージそのまま。大阪の高校生だった私がこの大学に見学に来たら、間違いなく進学を決めただろうなと思います。

驚いたのは最寄り空港を、大学が所有・運営していることです。イリノイ大学ウィラード空港( University of Illinois Willard Airport, CMI)です。下の写真のように、空港には「ようこそイリノイ大学へ」と目立つ場所に大学のロゴがありました。

大学の公式カラーは青とオレンジです。

UIUCといえば、まず ILLIAC(イリアック)コンピュータかなと思います。1952年にUIUCで開発された、アメリカの大学で最初の内部プログラム式デジタルコンピュータの一つです。

また、有名な卒業生として、Java言語を開発したジェームズ・ゴスリンや、PayPal、YouTubeなどの創設者がいます。

世界初のウェブブラウザであるMosaic(モザイク)も、UIUCで1993年に開発されました。Mosaicは大学生の頃に使った記憶があり、懐かしいです。

トランジスタの共同開発者の一人で、ノーベル物理学賞を2度受賞したジョン・バーディーン (John Bardeen)教授が研究や教育をされていました。

と言う感じで、半導体回路設計者の私としては、大学見学中もクリーンルームがあったり、ILLIACが展示されていたりと、息子以上に興奮していたと思います。

下の写真は、計算機工学専攻と電子工学専攻の違いについての説明スライドです。数名の保護者が写真撮影をしていたら、大学の方が、「写真を撮らなくても、これはウェブサイトに掲載されているので大丈夫ですよ。」と仰っていましたが、見つけられなかったので興味深かった1枚を共有します。

Computer Engineering(CE)とElectrical Engineering(EE)の比較ですが、これだけ見たらCEがいいと思っちゃうよなと、EE卒の私は少し残念に思ってました。案の定この説明の後は、EEで合格したが、CEに編入できるかと言う質問が出ていました。EEも面白い分野だと思うのですが...。

最後に、息子がUIUCへ進学しなかったのは、合格していた専攻が原因です。

カナダの大学の多くは一つの大学の複数の学科や学部に対して出願でき、1つの大学から複数の合格通知をもらうこともあります。が、アメリカの大学は、学科や学部の志望順位をつけ、大学に対しては一つの出願でした(全部調べたわけではないので、そうでない大学もあるのかもしれませんが)。そのため、合格通知は各大学からは一つだけでした。

出願時に息子は計算機科学(CS)と計算機工学(CE)のどちらを大学で学びたいのか決めきれず、第一志望をCS専攻とCE専攻で大学毎に気分で振り分けていたそうで、この大学はCEを第一志望で出願して合格をもらっていました。

電子工作(ハード系)も好きだけど、プログラムを書くの(ソフト系)も好きな息子は随分迷ったみたいですが、熟考の結果、CSを勉強したいと決意し、CS専攻で合格をもらっていた大学から進学先を選びました。専攻(専門分野)を2年次以降に選べる大学もありましたが、それよりは今決めて1年目からがっちり専門分野の勉強をしたいと思ったそうです。

見学に行く頃には息子の気持ちは固まっていたのですが、やはり実際目で見て最終決断した方がいいと私が思い、息子を説得して家族3人で見学会に参加しました。なので、大学の印象が悪かったとかではなく、むしろ見学に行って息子はいい印象を持ったようです。在校生の方たちと直接話せたのもとてもよかったです。が、CSを学びたいという気持ちは変わりませんでした。

10月に入り、今の高校3年生(12年生)が大学へ出願する時期が近づいてきています。アメリカやカナダの大学は、専攻を第3希望まで出願時に記載できるところがありますが、第1志望に書いていない場合は選考しないという学科や学部もあるので(私たちは見落としていた大学もあり少し後悔しました)、説明サイトをじっくり読むことをお勧めします。

専門を何にしたいのか、出願前に決められたら素晴らしいですが、迷ったら、複数の専攻で出してみて、受かってから考えるというのも一つの方法だと思います。

前述していますが、専門分野を2年生または3年生で決めるタイプの大学もあります。また労力はいりますが、後から専門変更もできます。編入できない学科でも、再出願や大学院からの専門変更も可能です。

何でもそうだと思うのですが、目標を決めつけ過ぎず、柔軟に試してみて、ご縁のあったところからじっくり選ぶというのもいいのではと思います。

[調べた英単語]

major → 専攻

first choice → 第一志望

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