トロントで出会った英単語を調べました。

2007年夫の転勤でカナダへ引っ越し。2015年トロント大学で2つ目の修士号取得。2016年アナログIC設計者で再就職。トロントの様子がわかり、英単語の勉強にもなるブログが目標です。

2014年9月以前のブログはこちらです。

新しい仕事を振られる時、「帯域幅は足りているか?」とよく聞かれます。

新しい仕事を振られる時、「帯域幅は足りているか?(Do you have enough bandwidth?)」とよく聞かれます。

アナログ回路設計業界ならではの言い回し、いわゆる隠語かなあと思います。日本で働いていた時にはそんな風に聞かれた覚えがないのですが、新しい仕事をする余裕があるかどうかという意味です。

今いる部署は高周波回路設計、数十GHzという高い周波数の信号を取り扱う回路を設計するところなのですが、これがなかなか難しいです。なんとなく想像できるかと思うのですが、手旗信号で旗を上げ下げする機械のスピードが速くなれば速くなるほど読み取るのが難しくなるように(優れた動体視力があっても限界があります)、高い周波数の信号を受け取って理解するにも限界があり、その限界を表す指標の一つが帯域幅(バンド幅)です。(ちなみに、旗を一秒間に何回上げ下げするかを表すのが、周波数になります。)

その専門用語に引っ掛けて、余裕があるかどうか仕事を振る前に聞いてくれるのです。ありがたいことですが、人間を回路に見立てて話すのは設計者ならではだなあって聞く度に思います。

ちなみに、無理だとはっきりいう人も結構います。私はつい無理してでも頑張ろうとしがちなのですが、はっきり断る人をみて、自分の能力を見極めて見習わないとなと思っています。

その他面白いなと思うのは、仕事を振る前に、「この仕事やりたい?」とか、「こういう回路が残ってるけど、どの回路をやりたい?」とか聞かれることです。本人が好きなことをした方が生産性が上がるからだそうですが、自分に選択肢があるのは嬉しいことです。

こちらに関しては、私もはっきり答えていると思います。「その回路は設計したことがあるので、違う種類の回路を設計してみたいです。」とか、「まだ一緒に働いたことのない、経験ある設計者と働ける方がいいです。」とか、振り返ってみると、自己主張しっかりしてるなあと我ながら思います。

[調べた英単語]

productivity → 生産性

jargon → 隠語

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